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こんにちは!薬剤師医大生のハスツー山瀬です!
初対面の人との会話や飲み会で、「君、何型?やっぱりA型っぽいよね!」という話題は避けて通れないかもしれません。日本では、血液型占いが広く信じられています。
しかし、血液型と性格は、実際にはどの程度関係しているのでしょうか?
- 血液型を決めるもの
- 科学的な視点
- なぜ「当たる」と感じるか
- まとめ
1.血液型を決めるもの
まず、医学的にABO式血液型が何を意味するかを復習しましょう。
定義:血液型は、赤血球の細胞膜表面に存在する糖鎖(抗原)の種類によって決定される
- A型: A抗原を持つ。
- B型: B抗原を持つ。
- AB型: A抗原とB抗原の両方を持つ。
- O型: A抗原もB抗原も持たない。
遺伝: たった一つの遺伝子座(第9染色体にあるABO遺伝子)によって決定される
血液型は、輸血の適合性や特定の疾患のリスクをわずかに左右する可能性はありますが、その主な役割は免疫学的・生理学的なものです。
2.科学的な視点では「相関関係はない」
では、血液型と性格に関連性はあるのでしょうか?
答えは、科学的・統計的研究においては「No」です。
数十年にわたる心理学者や統計学者による大規模な研究、特に信頼性の高い性格検査(例:ビッグ・ファイブ理論に基づく検査)を用いた研究では、血液型と「几帳面さ」「社交性」「神経質さ」といった性格特性との間に、統計的に意味のある相関関係は見られていません。
つまり、血液型と性格の関係は、「相関関係すらない」というのが科学界の一般的な理解です。
3.なぜ「当たる」と感じるか
科学的に否定されても、多くの人が血液型占いを信じ、「当たる」と感じてしまうのはなぜでしょうか?おそらく、これには以下のような心理学的メカニズムが深く関わっています。
A. バーナム効果
誰にでも当てはまる曖昧で一般的な性格描写(例:基本的にはおおらかだけど、実は繊細な一面もある)を、「自分だけに当てはまる」と錯覚してしまう心理現象です。
B. 確証バイアス
自分の血液型にまつわるステレオタイプ(例:B型はマイペース)を信じていると、そのステレオタイプに合致する行動ばかりが無意識に目につき、記憶に残ります。一方で、合致しない行動は無視したり、例外として処理してしまいます。
C. ステレオタイプの刷り込み(社会的学習)
幼少期から「A型は几帳面」といった情報に繰り返し触れることで、自分自身がその血液型的な行動をとるように無意識に振る舞ってしまう影響も指摘されています。
4.まとめ
医療現場では、患者を前にした時は血液型ではなく、遺伝的要因、生育環境、社会的背景、そして病態など、多角的な要因からその人を理解し、病気の原因を探る必要があります。
血液型は、輸血や一部の疾患リスクとは関係しますが、人の性格や行動を決定づける科学的根拠はありません。
血液型占いの話題は、コミュニケーションのきっかけとしては楽しいものですが、それを真実のエビデンスとして受け取らない、批判的思考を常に持ち続けることが、信頼される医療者になるための重要な姿勢だと思います。
以上、「血液型占いは本当に正しいのか?」でした!
読んでいただいた皆様に、少しでも役立つ情報があれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
【参考文献】
- 心理学および社会学分野における大規模な統計調査(坂元・渡邊, 2014)
- 性格検査(ビッグ・ファイブなど)を用いた血液型と性格の関連性に関するメタ分析研究


