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こんにちは!薬剤師医大生のハスツー山瀬です!
前回に引き続き薬学部(6年制)卒業後の各進路における、仕事内容・就職事情・給与などについて解説していきます。
今回は以下の④~⑥の職種についてお話しいたします。
- 病院薬剤師
- 薬局薬剤師
- ドラッグストア薬剤師
- 製薬企業(研究・開発・MR)
- 行政・公務員
- 大学院進学
製薬企業(研究・開発・MR)
仕事内容
職種としては主に研究職、開発職、MRがあります。製薬企業についての詳しい内容は、また別の記事にまとめる予定ですので、今回はざっくりとお話しいたします!
研究職
新薬候補の探索や、そのための動物実験および基礎研究を行います。最新の論文を読んだり、学会へ参加するなどして常に知識のアップデートが必要になります。
開発職
製薬企業における開発職とは、主に治験に関わる職を意味します。そのため、研究室でするような実験は行いません。
治験データ収集や解析、新薬として認可してもらうための書類作成・薬事申請を行います。
MR
Medical Representative(=医薬品情報担当者)の略で、製薬企業における営業職を意味します。医師や薬剤師に対して行う、医薬品に関する情報提供が主な仕事内容です。
就活事情
研究・開発職は倍率が非常に高く、上記進路の中でも難易度はトップクラス。特に研究職は6年制学士卒ではかなり厳しいです。(ファーストオーサーの論文を有する等、研究実績があれば別ですが)
MRは研究・開発職と比較して採用枠が多く、6年制学士卒でも十分に戦えます。
給与
会社によって異なりますが、平均年収は1,000万円以上の会社も少なくありません。福利厚生に関しても充実していることが多く、卒業後の進路として待遇面もトップクラスです。
勤務先に関しては、研究職は研究所、開発職は本社、MRは全国転勤のことが多いです。
羨ましいですね~
行政・公務員
仕事内容
厚生労働省、PMDAなどの機関で医薬品の監査や薬事に関する制度の企画・立案、麻薬や覚せい剤の取締等の業務を行い、社会全体の医療安全を守ります。
就活事情
厚生労働省の場合は国家公務員の筆記試験を合格した後、官庁訪問を通過する必要があり、難易度はトップクラスです。
PMDAの場合も難易度は高いですが、採用枠は比較的多いです。
給与
どちらも国家公務員の給与制度に基づいています。(PMDA職員は公務員ではありませんが、給与はこの制度に準ずるようです)
平均年収は約700万円です。(令和6年度 人事院国家公務員給与等実態調査)
民間企業のような大幅な昇給は少ないですが、景気に左右されない安定性は魅力ですね!
大学院進学
仕事内容
大学の研究室に所属して、薬や病気に関する研究を行います。常に研究の最前線に関わることができます。
また、製薬企業の研究職を目指すために大学院進学を決める方もいます。
就活事情
進学したい研究室の教授へ志望する旨を伝え、その大学の大学院試験に合格する必要があります。大学によってはTOEIC等の外部試験を要することもあるため、興味がある方は早めにチェックしておきましょう!
大学院進学により研究者への道は広がりますが、アカデミアはポスト不足なのが現状です。
製薬企業への就職などにはプラスに働くことが多いため、薬学部(6年制)から研究職に就きたい方には魅力的な選択肢の1つになります。
- 製薬企業→年収はトップクラス。研究・開発職は狭き門
- 行政・公務員→年収は高水準で安定している。厚生労働省等に就職する場合は国家公務員試験に合格する必要あり
- 大学院進学→研究の最先端に関わることができる。外部試験対策や過去問入手のために早めの行動が重要
以上、「薬学部卒業後(6年制)の進路と就活事情②」でした!
いかがだったでしょうか?
薬学部卒業後の選択肢について、少しでも疑問が解消されればとても嬉しく思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!